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自由回答のアフターコーディング作業の相談をいただくことがよくあります。
しかし、自由回答のアフターコーディング作業というのはマンパワーに頼らざるを得ず、しかも昨今のWEB調査ではサンプル数が非常に多くなるため、弊社のような人材の限られる会社では受けきれないというのが実情となっています。特定の商品について「具体的にどういった点が良かったか」「どのような点が不満だったか」というような、質問意図がはっきりした設問であればまだしも、「使ってみた感想を、どのようなことでもけっこうですのでご記入ください」などという設問だと、まとめるのにやたらと手間がかかり、しかも得られる情報もそれほど価値のあるものではなかったりします。
そういう場合、まとめて数値化するよりも、適当に抽出した回答を読みやすいように整形するだけでいいのではないかと思っています。回答者の生の声に触れることがいちばん大切だと思いますので。

一方で、ブランド名などの純粋想起のアフターコーディングはまったく別で、これはオリジナルのプログラムを使用することで、かなり効率的に処理することができるようになっています。
この作業でいちばん悩ましいのは、微妙な誤回答や誤変換、入力ミスのたぐいを、どこまでまとめるかという点です。例えば缶コーヒーのブランドで「サントリー ジョージア」「ワンダー」「BOSU」などという回答をどう処理するか。
これについては、どう処理することが正解ということはありませんので、クライアントと相談してルールを決めるようにしています。一度ルールを決めれば、あとは出てきた回答をデータベース化して、ブレのない処理をしていくことが可能となります。特に時系列調査の場合、過去の回答をすべてデータベース化していけば、回を重ねるごとにどんどん処理は楽に、しかもブレのないものとなっていきます。

気軽に利用するわりに、調査票設計の時点では、あとでどう処理するのか、どう活用していくのかというイメージを持たれていないことの多い自由回答ですが、本当にその設問が必要なのか、本当に有効活用できる情報であるのか、いまいちど見直してみることも必要なのではないでしょうか。


統計調査センターでは、ブランド名等のアフターコーディング作業も受けつけています。オリジナルのプログラムを使用して、効率的にブレのないコーディング作業を行うようにしておりますので、そのような作業が発生した際にはぜひご相談ください。

その他、以下のような部分的な作業も受けつけておりますので、何かお手伝いできるような作業がありましたら、ぜひともお声をかけてください。
★データ入力
 集計用データの入力は、自社開発のオリジナルソフトを使って、効率よくミスの少ない入力をいたします。
★集計
 集計ソフトはASSUMを使っておりますが、集計結果を自社開発のオリジナルソフトを使って加工し、見栄えのよい集計表、使い勝手のよい集計表としてアウトプットしています。
 見出し作成などもオリジナルソフトを使って、作業時間の短縮化に務めています。
★グラフ作成
 これまた、自社開発のオリジナルソフトで集計表から一気にグラフを作成しています。
 現在は、自社で出力した集計表に対応したグラフ作成ソフトですが、ご依頼があれば皆様のお使いの集計表に対応したグラフ作成ソフトも作成いたします。
★プログラム開発
 ExcelのVBAを利用して、データを加工するためのプログラムを数多く開発しております。
★もちろん、定量調査、定性調査の実査から報告書の作成まで、通常の市場調査の業務もとりおこなっております。
 お手伝いが必要な作業などありましたら、ぜひとも統計調査センターまでご連絡をください。よろしくお願いします。




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